
当社は、販売先別にきめ細かなサービスが提供できるように、臨時センターを含めると全国各地に130を超える機能別の流通拠点を配置しています。物流センターは、汎用(複数業態)、業態(スーパー・外食産業)、専用(特定企業向け)、低温(温度管理商品)、ギフトアソートセンター(包装等の流通加工)と、機能別に五つに分けることができます。当社の物流提案の基本コンセプトは、「消費者に支持される売場をつくるための提案」でなければならないと考えています。
従来の物流は、商品を店舗までお届けする時点で終わっていましたが、現在は小売店舗内物流まで拡がり、消費者が買い物をしやすい売場をつくるための迅速な商品陳列、鮮度管理された安全な商品の供給、狭いバックヤードでの商品回転を高める納品形態など、効率のよい店舗作業を可能にする定時配送などに裏づけられた仕組みは、取引先より、多くの一括物流センター運営受託を得た実績から判断しても、高い評価を得ているといえます。
当社は、1980年代後半のコンビニエンスストア向けセンター運営を皮切りに、総合スーパー、地域食品スーパー、コンビニエンスストア、外食チェーンからの委託を受け、続々と一括物流センターの建設を進めています。センターの運営には、徹底的なITの活用と、独自のノウハウを活かし、誤納率10万分の2以下という納品精度を実現し、顧客企業の高い信頼を獲得しています。
また取扱品目も従来主力の加工食品、酒類、菓子、ギフトに、日用雑貨や衣類を加え、さらに異なる温度帯管理が必要な日配品、チルドの扱いを積極的に増やしています。また今後は、更なる効率的物流を目指し、車輌の共有化を目的とした常温・低温の複合一括物流センターの提案を進めていきます。

1999年10月、大手総合スーパー向けの新たな加工食品物流センター「相模原加食共配センター」が完成しました。顧客企業の厳しい要求を満たすシステムを共同で開発し、当社が一括物流センターとして開設しました。運営を受け持つ当社は、実際の現場の運営体制に、独自のノウハウを注ぎ込みました。
この物流センターでは、最新のITを全面的に取り入れていることも大きな特徴です。高度な情報システムを稼働させ、誤納率を10万分の2以下に押さえる高い納品精度や、自動倉庫を備え、入庫から出庫まで鮮度管理を徹底し、安全な食品を消費者にお届けする仕組みで運営されています。また、店舗でのローコスト化を図るため、商品棚で仕切られた通路ごとにカテゴライズした納品体制を実現しています。

2002年9月、大手総合スーパー向けの一括物流センター「大阪西物流センター」を開設しました。このセンターは敷地面積約6,800坪の大型物流センターで、加工食品、酒類のみならず菓子、衣料、住宅関連商品までを取り扱い、出荷量を金額に換算すると年間800億円にも達します。センターの大きな特徴の一つとして、全ベンダーとEDI(Electronic
Data Interchange:電子データ交換)化を行い、検品レス、伝票レス、リードタイムの短縮等が図られ、トータル物流コストの削減を実現しています。
また、2004年9月には、大手スーパー向け常温商品の一括物流センター「東扇島物流センター」を開設しました。このセンターは立体自動倉庫等の最新物流設備を装備し、同一敷地内にある従来設備の低温棟・一般棟(TC)の配送機能に在庫機能を備えた総合物流センターとして完成しました。発注から納品までのリードタイムを一挙に21時間から7時間に短縮して全店当日納品を達成し、小分け、包装等の付加価値作業の増大・店毎カテゴリー別カート納品・EDIによる店舗検品レス等を新規機能に付加して、店舗でのオペレーションコスト・店頭在庫の大幅削減に寄与しました。また、LCS(Labor
Control System:生産性管理システム)を新たに導入し、庫内作業・配送業務の一括管理及び生産性の向上に挑戦しています。
当社はこれからも、大型物流センターや多機能型物流センターを積極的に開設していきます。小売業・卸売業・物流業の三者が一体となって取り組む新たな物流システムは、売場生産性の向上や物流トータルコストの低減など、小売業に大きなメリットをもたらします。
また当社は、環境問題を通じた社会貢献にも積極的に取り組んでいます。包装資材の削減による省資源や、効率的な輸送車両の運行による交通渋滞の緩和、天然ガス車の使用による大気汚染の減少など、物流のあらゆるシーンで環境負荷の低減を実践しています。
一括物流は、物流センターを経由する自社の取扱商品だけでなく、他社の扱う商品も含めて管理します。物理的に商品を区分するばかりでなく、システム的にも管理が必要です。そのため、扱うデータ量は自社のみの場合と比べ、数十倍のボリュームになります。その結果、情報システムの運営・管理・メンテナンスは、きわめて複雑になります。
当社は、自社の商流につながる取引は、基幹システムのI-MACSで処理していますが、一括物流に対応するため、新たな物流システムILIS(Integrated Logistics & Information System)を開発しました。さらに、急激な受託件数増加に対応し、システムの安全性と処理能力を高めるため、ILIS専用のホストマシーンを設置してデータ処理を行っています。
ILISは、外部受託の一括物流ばかりでなく、既存物流センター内を業態別や企業別に、在庫管理や庫内作業を区分して運営する仕組みとしても活用できます。ILISは、高精度・高機能物流で、今後の顧客ニーズに対応します。
相模原加食共配センター
大阪西物流センター
東扇島物流センター
天然ガス車